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梨畑だった土地に杭を打ち、傾かない基礎で建てた事例|船橋市 Y.K様

この工事のポイント

ご相談時の区画。まだ何もない状態

施工前。まだ何もない区画でした

施工後。地盤から支えられた新しいお墓

施工後。地盤から支えられたお墓になりました

船橋市のY.K様から、旦那様を亡くされて新しくお墓を建てるご相談をいただきました。他の業者から曖昧な見積もりのまま全額前払いを求められ、不安を抱えてのセカンドオピニオンです。現地を見て、もとは梨畑だった土地の軟弱地盤を見抜き、杭打ちから基礎をつくりました。

ご相談時の、まだ何もない区画

① 全額前払いへの不安から、セカンドオピニオンで

見積もりの中身がはっきりしないまま全額前払いを求められ、不安を抱えてのご相談でした。現地を見て、正直にお話ししたうえでお任せいただきました。

軟弱地盤のため杭を打っているところ
杭を打ったあと地盤を固めているところ

② もとは梨畑。地盤を見抜いて、杭を打つ

基礎工事のとき、墓地の後ろ側の地盤がふかふかしていることに気づきました。もとは梨畑を造成した土地です。標準の基礎だけでは将来傾くと判断し、杭打ちを追加しました。

基礎の厚みを測っているところ

③ 基礎の厚みは、測って30cmを確保

目分量ではなく、実際に測って確かめます。見えなくなる部分ですが、ここが10年後、20年後の傾きを決めます。

工事データ
場所 千葉県船橋市の霊園(もとは梨畑を造成した土地)
工事 新しくお墓を建てる
主な工事 杭打ちによる地盤補強/型枠と基礎コンクリート(厚さ30cm)/外柵の据え付け/石塔の据え付けと目地のコーキング
こんな方に 見積もりや支払い方法に不安がある方/地盤がやわらかい土地にお墓を建てる方

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ここから先は、工事の中身を順番にお見せします。少し長くなりますが、完成したら見えなくなるところこそ、近藤石材店がいちばん力を入れているところです。

「他の業者に、全額を先に」

この区画は、旦那様がご存命のうちに、ご自身で確保されていた場所でした。2024年7月、その旦那様を亡くされて、まだ気持ちの整理もつかない中で、お墓を新しく建てる話が進んでいました。船橋市のY.K様です。

最初に頼んだのは、別の業者さんでした。ところが、見積もりの中身がはっきりしないまま、工事代金の全額を先に払ってほしいと言われたそうです。

普通なら、そういうものなのかと思って進めてしまうかもしれません。でもY.K様は、その曖昧さにどうしても引っかかるものを感じていらっしゃいました。

「こんなこと、あるんですか」

不安と、少しの不満を抱えたまま契約するのが心配で、他の石屋の意見も聞いてみたい。そう思って、セカンドオピニオンとして近藤石材店にお声がけいただきました。「こんなこと、あるんでしょうか」と、率直に聞かれたのを覚えています。

お話をうかがうと、何件も石屋さんを回っていらしたわけではなく、最初の業者さんへの不安があって、2件目としてセカンドオピニオンをお願いしたい、ということでした。近藤石材店は『お墓リフォームの専門家』として、これまで何万件ものリフォーム現場を見てきました。初めてお墓を建てる方が、何を信じて頼めばいいのか分からず不安になる気持ちは、痛いほど分かります。

現地を見せていただきながら、見積もりの考え方や、うちが工事のときに何を大事にしているかを、ひとつずつお話ししました。その上で、近藤石材店に任せてみようと決めていただけたのは、本当にありがたいことでした。

ご相談時の区画の様子。まだ何もない状態でした。
ご相談当時の区画の様子。まだ何もない状態でした。

この土地、以前は梨畑でした

現地を案内させていただいたのは、5代目の洋さん自身でした。この区画は、裏に広がる梨畑から一列分だけ、綺麗に分けてもらった場所でした。今も裏側はそのまま梨畑が続いています。

実は十数年前、同じあたりで別のお墓のリフォームをしたとき、後ろ側だけがガクンと沈んでいる区画に出会ったことがありました。その時、地盤を疑って調べてみると、そこも元は梨畑だったとお客様から伺いました。この経験があったからこそ、Y.K様の区画を見たときも、すぐに同じ可能性に気づくことができました。

梨畑だった土地は、地盤が軟らかいことが少なくありません。そのまま普通に基礎を打ってしまうと、数年から十数年のうちに、お墓が少しずつ傾いたり沈んだりしてくる可能性がありました。せっかく新しく建てたお墓が、数年後にはもう据え直しの相談で来ていただく、ということにもなりかねません。

それでは、リフォームの専門家として何万件も見てきた「10年後に困る原因」を、最初から見過ごしていることになってしまいます。だから、この土地に関しては、地盤の話を必ずお伝えしようと決めていました。

だから、杭を打ちました

Y.K様にこの土地の履歴と、地盤が軟らかい可能性についてお伝えしたところ、ご了承いただき、杭打ち工事を行うことになりました。

杭打ちは、完成してしまえば地面の下に隠れて、誰の目にも触れなくなる工事です。正直、費用もかかりますし、省いてしまっても分からないところではあります。それでも、10年後・20年後の安心を考えたら、ここで手を抜くわけにはいきません。

実際に地盤を突き固めて確かめてみると、区画の前側はしっかり硬いのに、後ろ側だけがかなり柔らかいことが分かりました。そこで、杭は後ろ側の3本に絞って、2mの杭を1.5m以上しっかり打ち込みました。

地盤の弱いところに杭を打ち込んで、しっかりとした支えを作る。これをやっておくかどうかで、何年も経ってからの傾きや沈みの出方がまったく違ってきます。目に見えない部分だからこそ、丁寧にやる。それが、近藤石材店が新しくお墓を建てるときの約束です。

土を掘り下げている様子。
土を掘り下げているところです。

くい打ちの様子。以前梨畑だった軟弱地盤のため杭を打ちました。
くい打ちの様子。以前梨畑だった土地で、軟弱地盤のため杭を打ちました。

地盤補強工事の様子。杭を打ったあと、地盤をしっかり固めています。
地盤補強工事の様子です。杭を打ったあと、地盤をしっかり固めています。

基礎は、しっかり打ちました

杭を打って、地盤を固めたら、次はいよいよ基礎です。ここも、完成すれば土の中に隠れてしまうところですが、お墓を長い間支え続ける、いちばん大事な工程です。

杭の上には割栗石(わりぐりいし)を敷き詰め、その上に厚み30cmほどの生コンクリートで基礎を打っています。型枠をきちんと組んで、生コンを流し込み、しっかり固まるまで時間をかける。地味な作業に見えますが、ここを丁寧にやるかどうかで、お墓の寿命がまるで変わってきます。

基礎の厚みは10cmほどで済ませてしまう工事も珍しくないと聞きますが、近藤石材店は目に見えないところこそ手を抜かず、しっかり30cmの厚みを確保しています。

型枠を組んだ様子です。
型枠を組んだ様子です。

基礎の厚みを測っているところです。しっかり30cmを確保しています。
基礎の厚みを測っているところです。しっかり30cmを確保しています。

基礎が仕上がった様子です。
基礎が仕上がった様子です。

外柵を、一つひとつ据えて

基礎ができたら、その上に外柵を一つひとつ据えていきます。

外柵を据え付けているところです。
外柵を据え付けているところです。

外柵の位置を調整しているところです。
外柵の位置を調整しているところです。

外柵の取り付けが完了したところです。
外柵の取り付けが完了したところです。

石塔を、慎重に据えて

基礎と外柵ができたら、いよいよ石塔です。中国の工場でミリ単位に加工した石塔を、水平をしっかり確認しながら据え付けていきます。ここまで積み重ねてきた地盤・基礎の上に乗る、最後の仕上げです。

石塔をクレーンで吊り込み、慎重に据え付けているところです。
石塔をクレーンで吊り込み、慎重に据え付けているところです。

据え付けたあとは、目地にコーキングを施して仕上げます。

据え付けた石塔の目地に、コーキングを施しているところです。
据え付けた石塔の目地に、コーキングを施しているところです。

新盆までに、間に合いました

地盤の対応が入った分、工程の調整は必要でした。それでも、石の手配から基礎・据え付けまで自分たちで段取りするので、無理のない範囲でスケジュールを詰めて動くことができました。

おかげさまで、新盆までに納骨を終えることができました。「新盆までに納骨できました」と、Y.K様から感謝のお言葉をいただいたときは、本当にほっとしましたし、嬉しかったです。

後日、Googleの口コミでも星5の評価とともに「親切に対応していただきまして、ありがとうございました」とあたたかいお言葉をいただきました。私たちにとっても、大きな励みになっています。

これから何十年も、安心して

石塔には落ち着いたインド黒(黒御影石)、外柵には明るいカンボジア小目(白御影石)を使いました。見た目のことだけでなく、この土地の状態に合わせて、地盤からしっかり支えるところまでを含めて、ひとつのお墓として仕上げています。

目に見える仕上がりはもちろんですが、私たちが一番お伝えしたいのは、地面の下の話です。杭を打ってあるので、これから何十年経っても、地盤が原因で傾いたり沈んだりする心配はありません。Y.K様には、これから先も、いつも変わらない気持ちでお参りを続けていただけます。

リフォームの専門家として、これまで何万件ものお墓を見てきたからこそ、新しく建てるときも「10年後に困らない」ところまで考えて建てる。それが近藤石材店の、いちばんの約束です。

施工前 → 施工後


施工前。まだ何もない区画でした。
施工前。まだ何もない区画でした。

施工後。地盤からしっかり支えられたお墓ができました。
施工後。地盤からしっかり支えられたお墓ができました。

🔨 5代目のひとこと

旦那様を亡くされたばかりで、他の業者さんとのやり取りで不安な思いをされていたY.K様でした。だからこそ、こちらの話を丁寧に聞いてもらえて、正直にお話しできたことが嬉しかったです。梨畑だった土地というのは、正直あまり言いたがらない業者もいると思います。でも、うちはお伝えしないわけにはいきません。杭は本当は前も含めてもう少し考えていましたが、実際に突き固めてみたら前はかっちり硬くて、後ろだけが柔らかかった。だから後ろの3本だけにしました。無駄に打つ必要はないですし、ちゃんと地盤を見て、必要なところに必要なだけ、というのが一番大事だと思っています。新盆に間に合わせられたのも、Y.K様が早めに決断してくださったおかげです。感謝しています。

Y.K様にいただいた疑問・ご質問

Q. 見積もりが曖昧な業者と、そうでない業者は何が違うのですか?
見積もりの内容が細かく分かれているかどうかが、ひとつの目安になります。近藤石材店では、工事の内容ごとに金額をお伝えし、全額の前払いをお願いすることはありません。少しでも不安があれば、契約前にセカンドオピニオンとして他の石屋に相談していただいて構いません。

Q. まだ契約もしていないのに、工事代金を全額先に払ってほしいと言われました。よくあることですか?
近藤石材店では、材料費が高額になる一部のケースを除いて、契約の段階で全額をお願いすることはありません。基本的には、お客様に仕上がりを見て納得していただいてから工事代金をお支払いいただく、後払いを採用しています。少しでも不安があれば、遠慮なくご相談ください。

Q. 自分の土地の地盤が弱いかどうか、どうやって分かるのですか?
近隣の改修経歴や、その土地がもともと何に使われていたか(畑・田んぼなど)から、ある程度の見当がつくことがあります。心配な場合は、現地を見させていただいた際にお伝えしますので、遠慮なくご相談ください。

Q. 杭打ち工事をすると、工期はどれくらい変わりますか?
土地の状態によって変わりますが、Y.K様のケースでは、地盤への対応を行いながらも新盆までに納骨を終えることができました。日程に事情がある場合は、先にご相談いただければ調整いたします。

Googleの口コミでもあたたかいお言葉をいただき、私たちも励みになっています。

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執筆:有限会社近藤石材店 5代目 近藤洋(創業1925年・千葉県八千代市佐山1837-1・TEL 047-488-5054)

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