「この日までに、どうしても」石屋仲間の親戚の四十九日の納骨に、新しい石塔を何とか間に合わせた事例|千葉市 S様
千葉市のS様より、急にご家族を亡くされて、四十九日の納骨までに新しいお墓を建てたい、とご相談をいただきました。石屋仲間からのご紹介です。墓地には他社さんが二十年以上前に建てた外柵がありましたが、まわりは雑草でだいぶ荒れていました。近藤石材店では、その外柵は活かしたまま、はみ出たモルタルをカットし、玉砂利を大判の敷石に替えて雑草対策をしたうえで、新しい洋型の石塔(G654)を建立し、四十九日の法事に間に合わせました。急なお別れでも、間に合わせる。そして、ただ間に合わせるだけでなく、長く悩まされてきた足元の草まで、この機会に片づける。それが今回の工事でした。
四十九日は、待ってくれません。でも、急ぐからといって、足元を雑にしていいわけでもない。
「この日までに、どうしても」—最初のお電話で、S様はそう仰っていました。ご家族が急に亡くなられて、四十九日の納骨まで、もうあまり日がない。お墓はこれから建てる。焦るお気持ちが、電話ごしにも伝わってきました。
今回は、石屋仲間からのご紹介でご縁をいただきました。紹介してくれた仲間の顔を潰すわけにはいきません。なんとか間に合わせよう、と最初から思っていました。
施工前 → 施工後

施工前|外柵のまわりが、雑草でだいぶ荒れていました
まず現場を見に行きました。外柵そのものは他社さんのものですが、しっかりしていました。ただ、まわりが雑草でひどいことになっていて。抜いても抜いても、また出てくるんです。

施工前|外柵の脇からは、木まで生えていました
外柵の脇からは、木まで生えていました。玉砂利が敷いてあったのですが、その石と石のすきまから、草が顔を出してしまうんです。この外柵、たぶん二十年以上前のもの。草の対策まではされていませんでした。

施工前|カロート部のようす
最初のお話は、石塔を建てるだけ、でした。でも、これを見てしまうと、それだけでは私が納得できなくて。石塔がまだ建っていない今なら、足元からまとめて直せる。そう思って、敷石での雑草対策までご提案しました。
まず、玉砂利をどけて、土を20cmほど掘り下げます。砕石とコンクリート、敷石を入れていくためのスペースです。

土を20cmほど掘り下げたところ(土取り完了)
外柵のまわりには、前の工事のモルタルがはみ出しているところがありました。そのままだと敷石がきれいに納まりません。じゃまになる分をカットして、整えます。

外柵まわりのはみ出たモルタルをカット。敷石の邪魔にならないように整えます
掘ったところに砕石を敷いて、地面をしっかり締めます。

土を取って、砕石を敷きました
その上に、コンクリートを10cm打ちました。ここが雑草対策のかなめです。薄いと割れて、その割れたすきまから、また草が出てくる。だから、しっかり厚みをとります。

コンクリートを10cm打ちました。雑草が生えないように、しっかりと
コンクリートが固まったら、敷石を全面に貼っていきます。敷石は、特注で頼むと四十九日には間に合いません。そこで、問屋さんに在庫であった石を使いました。しかも、小さい石ではなく大判で。大判にすると、石と石のつなぎ目、目地が少なくなります。目地が少なければ、そのすきまから出る草もそのぶん減りますし、見た目もすっきりします。全面を敷石でふさいでしまうことで、草の生える土がなくなるんです。

全面に敷石を貼って、雑草対策に
足元が整ったら、いよいよ石塔です。洋型を選ばれました。石種はグレー御影石のG654。文字彫りから加工まで、当店の自社工場で仕上げています。創業1925年、私で5代目になりますが、自分の工場で石を触れるというのは、こういう急ぎの時にこそ効いてきます。よそに出さず社内で段取りが組めるので、日程を詰めやすいんです。

施工後|玉砂利を敷石に替え、新しい洋型石塔が建ちました
お客様と密に連絡を取りながら進めて、四十九日の法事に、なんとか間に合わせることができました。仕上がりを見て、S様には大変喜んでいただけました。間に合ってほっとした、きれいになった、と言っていただけて、私たちも嬉しかったです。草に悩まされていた足元まで片づいて、これからのお参りが、ずっと楽になるはずです。
急なことで時間がない、というお墓のご相談も、まずは一度お声がけください。現場を見て、間に合うかどうかから、一緒に考えます。
🔨 5代目のひとこと
今回は、石屋仲間からのご紹介でした。その仲間の親戚の方が急に亡くなられて。紹介してくれた仲間の顔を潰すわけにはいかないですし、四十九日まではけっこう短かったんですが、お客様と密に連絡を取って、ぎりぎりで間に合わせました。最初に墓地を見に行ったときは、石塔だけを建てる話だったんです。でも、それじゃあ私は納得できなくて。外柵はたぶん二十年以上前のもので、草の対策がされていなかったから、お盆になると雑草がすごいことになっていた。石塔がまだ建っていない今なら一緒に直せると思って、敷石まで含めてやり直すことにしました。敷石は、特注だと間に合わないので、問屋に在庫であった石を使いました。それも、小さい石じゃなく大判で貼っています。大判のほうが目地が少なくて、あとの草も出にくいですから。
よくあるご質問
Q. 急な不幸で、四十九日の納骨までに新しいお墓は間に合いますか?
段取り次第で間に合うことがあります。今回の千葉市S様も、ご相談から四十九日の法事までに建てることができました。まずは現場を見て、日程が組めるかどうかから一緒に確認します。急ぎの場合は、その旨をお電話で先にお伝えください。
Q. 玉砂利を敷石に替えると、雑草は本当に出にくくなりますか?
出にくくなります。玉砂利は下が土のままなので、すきまから草が生えてきます。今回は土を20cmほど掘り、砕石を敷いて、コンクリートを10cm打ったうえで、大判の敷石を全面に貼りました。草の生える土をふさいでしまうので、お参りのたびの草むしりがぐっと楽になります。
Q. 他社が建てた外柵でも、活かして新しくできますか?
できます。今回も外柵は前の他社さんのものを活かし、はみ出たモルタルをカットして整えたうえで、敷石と新しい石塔を組み合わせました。外柵の状態を見て、活かせるか建て替えたほうがいいかは、現場でご相談します。
執筆:有限会社近藤石材店 5代目 近藤洋(創業1925年・千葉県八千代市)