「もう4社に断られてしまって…」—諦めかけた人造大理石テーブルをカットした事例|船橋市 U様
船橋市のU様より、お引っ越し先には長さ180cmの人造大理石テーブルが大きすぎるので、140cmにカットできないかとご相談をいただきました。人造大理石は薄くてコーティング強化されているため加工がとても難しく、4社に断られたそうです。近藤石材店の自社工場で1工程ずつ慎重にカット・調整し、段差のない仕上がりでお届けした事例です。
「もう4社に断られてしまって…」
最初のお電話で、U様はそう仰っていました。お引っ越しが決まったものの、長年大事に使ってきた人造大理石のテーブルが、新居には大きすぎる。長さ180cmを140cmに詰められないか、あちこちの業者さんに聞いて回って、どこにも断られてしまったとのことでした。
持っていけないなら、捨てるしかない。でも、捨てたくない。そんなご相談でした。
正直に言うと、近藤石材店も大理石はあまり扱う方ではありません。なので「まず、ものを見てから決めさせてください」とお伝えして、実物を見に行きました。
施工前 → 施工後

加工前のテーブル。長さ180cmを140cmに詰めます
見てみると、4社が断った理由がよく分かるテーブルでした。大理石はもともと傷つきやすく、加工しにくい石です。このテーブルはその大理石を薄く使い、割れないようにコーティングで強化してある人造大理石。つまり、刃を入れること自体がとても難しい素材でした。
それでも、U様が大事に使ってこられたこと、このままでは捨てるしかないことを伺って、お引き受けすることにしました。「多少おかしくなるかもしれません」と、できないかもしれない部分も正直にお伝えしたうえで、です。

自社工場でのカット作業。一度に切らず、何度もカットして調整します
なぜ一度で切らないのか。薄い人造大理石は、刃の振動ひとつで割れることがあるからです。天板が大きいぶん、持ち方や支え方を間違えるだけでも危ない。だから1工程ごとに手を止めて確認しながら、少しずつ進めました。

接着部分がきれいに合うように加工していきます

幕板部分に側面用の石を取り付け。切りっぱなしには見せません

仕上げに接着部分の補修と色入れ。継ぎ目が目立たないように整えます
できあがったテーブルを、U様のご自宅に運び込みました。事前に「おかしくなるかもしれません」とお伝えしてあったぶん、少し緊張しながらのお届けです。
「もっと変な風になるのかと思っていました。段差もなくて、とてもいい感じです」と仰っていただけました。大変気に入っていただけて、私たちもほっとしました。嬉しかったです。
🔨 5代目のひとこと
大理石は、好きなんですけどね。扱うのは正直、好きじゃないんです。今回は大理石に樹脂コーティングがしてあるテーブルで、作業の途中でそのコーティングが剥がれてしまって、大がかりなやり直しになりました。思っていたほど簡単ではなく、一筋縄ではいかない仕事でした。カットした40cmの部分から社員が何度も切り直して、作り直して、最終的に一番いいものができて、お届けできました。それでも最後にあれだけ喜んでもらえたので、やってよかったと思っています。
よくあるご質問
Q. 大理石や人造大理石のテーブルもカットできますか?
素材や状態によります。人造大理石は特に割れやすいため、必ず実物を見てから、できること・難しいことを正直にお伝えしたうえでお引き受けするか判断しています。まずはご相談ください。
Q. 他の業者に断られたものでも相談できますか?
はい。今回のU様も4社に断られたあとのご相談でした。自社工場で加工するので、難しいものでも一度見てから判断できます。見た結果お断りする場合も、理由をきちんとご説明します。
Q. カットした断面はそのままになりますか?
いいえ。今回は幕板部分に側面用の石を取り付け、接着部分の補修と色入れまで行いました。切ったところが目立たないように仕上げます。
テーブルやキッチンの天板など、お墓以外の石のことも、意外とご相談いただいています。「これ、石屋さんに聞いていいのかな」と迷ったら、お気軽にどうぞ。
執筆:有限会社近藤石材店 5代目 近藤洋(創業1925年・千葉県八千代市)