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「こんな小さなこと、頼んでいいのかしら」—子どもの頃に盗まれた石塔の宝珠を作り直した事例|八千代市 I様・K様(姉妹)

八千代市の墓地で、先祖代々の石塔の一番上にある「宝珠(ほうじゅ)」を新しく作って取り付けた事例です。子どもの頃に盗まれてしまい、50年以上ずっと気になっていたというご姉妹からのご相談でした。近藤石材店の自社工場にある在庫の石から、一部分だけの作製・取り付けを行いました。

石塔のてっぺんに、ぽっかりと何もない場所がありました。

八千代市のI様とK様。ご姉妹です。お二人がまだ子どもだった頃、先祖代々の石塔の一番上にのっていた「宝珠」という玉の形の石が、盗まれてしまったのだそうです。

ご両親からは、「あれは盗まれたんだ」と、子どもの頃からずっと聞かされて育ったと仰っていました。誰が持って行ったのか、うすうす分かっていたそうです。それでも、取り返すわけにはいかない。欠けたままのてっぺんを、ただ眺めているしかなかった。

それから50年以上。もしかしたら60年近くになるかもしれません。お参りのたびに目に入る、あの欠けたてっぺん。ずっと心のどこかに引っかかっていたお悩みでした。

お寺の住職さんに相談されたところ、「それなら」と近藤石材店を紹介してくださり、今回のご相談につながりました。

お話の中で何度も、「こんな小さなことなのに、頼んでいいのかしら」と気にされていたのが印象に残っています。いいんです。宝珠ひとつでも、ご家族にとっては何十年ものお悩みですから。

施工前 → 施工後

宝珠が無くなったままの先祖石塔(八千代市・施工前)
施工前。石塔の一番上、宝珠があったはずの場所が空いたままでした。

作業は、八千代市佐山にある近藤石材店の自社工場で行いました。

宝珠のような丸い形は、機械でポンと切って終わりというわけにはいきません。工場にストックしてある在庫の石の中から合いそうなものを選び、石塔の大きさに合わせて、少しずつ丸く削り出していきます。

自社工場での宝珠の加工の様子(八千代市の石材加工)
自社工場での加工の様子。在庫の石から宝珠の形を削り出していきます。

実は、こういう一部分だけの作製ができるのは、自社工場と在庫の石があるからです。外注に出すと、石ひとつのために材料手配から始まるので、金額も納期もどうしても大きくなってしまいます。手元に石があって、自分たちの手で削れる。だから宝珠ひとつのご相談でも、お受けできるんです。

宝珠の形を整えていく加工工程
丸みを整えているところ。少しずつ形になっていきます。

完成に近づいた宝珠(近藤石材店の自社工場にて)
できあがりが近づいてきました。

元の宝珠は現物が残っていないので、石の色や形がまったく同じ、というわけにはいきません。それでも石塔全体と並べたときに違和感が出ないよう、大きさとバランスには気を配りました。

できあがった宝珠を現地へ運び込み、石塔のてっぺんへ。何十年ぶりかで、石塔が本来の姿に戻りました。

石塔に宝珠を取り付けた様子(八千代市の墓地)
取り付けの様子。てっぺんに宝珠が戻りました。

取り付けを終えたとき、ご姉妹にはとても喜んでいただけました。長年の無念が、やっと晴れた。そんなふうに仰っていただけて、私たちも嬉しかったです。

🔨 5代目のひとこと

正直、最初にお話をいただいたときは、何のことか分からなかったんです。現場で石塔を見て、ああ、これかと。お姉妹は子どもの頃から、ご両親に「あれは盗まれたんだ」とずっと聞かされて育ったそうです。取り返すわけにもいかず、欠けたままのてっぺんを、それから50年、下手したら60年以上、ただ眺めるしかなかった。うちは基本、こういう造作はあまりやらないんですけど、在庫の石で作れそうだったのでお引き受けしました。石が違うので、元のものと色や形は若干違います。それでも長年の無念を晴らせたみたいで、あんなに喜んでもらえて、やって良かったなと思っています。

よくあるご質問

Q. 石塔の一部(宝珠など)だけを作り直すことはできますか?
できます。近藤石材店は八千代市に自社工場があり、在庫の石から一部分だけの作製・取り付けが可能です。宝珠のほか、欠けた部材や無くなった部材のご相談もお受けしています。

Q. 元とまったく同じものになりますか?
石が異なるため、色味や形が元のものと若干違うことがあります。石塔全体と並べたときに違和感が出ないよう、大きさやバランスを現物に合わせて調整します。

Q. こんな小さな工事でも相談していいのでしょうか?
もちろんです。今回のご姉妹も「小さなことなのに」と何度も気にされていましたが、宝珠ひとつの作製からお受けしています。ご相談は無料で、まずは現場を見に伺います。

石塔の欠けた部分、無くなった部材、ずっと気になっているものはありませんか。小さなご相談ほど、どうぞ遠慮なくお声がけください。

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執筆:有限会社近藤石材店 5代目 近藤洋(創業1925年・千葉県八千代市)

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