「もう、草むしりのために通わなくていい」—弟に代わって実家のお墓を守ると決めた方の墓直し事例|八千代市 K.K様
八千代市のK.K様より、実家のお墓をまるごときれいにしたいとご相談をいただきました。割れて草だらけになっていた薄いコンクリートを撤去し、十五〜二十センチの厚みで全面を打ち直して雑草を防止。カロートも新しくつくり、兄弟二軒分・十体以上のお骨を一か所で守れる形にした、近藤石材店の墓地リフォーム事例です。
抜いても抜いても、また草。夏場なんて、お参りに行くたびに墓所が草でいっぱいで、手を合わせる前にまず草むしり。そんなお墓、実は少なくありません。今回の八千代市のお客様も、長いことこの悩みを抱えていらっしゃいました。
八千代市のK.K様より、実家のお墓をぜんぶきれいに直したい、とお声がけをいただきました。もともとは弟さんが実家を継がれていたのですが、難病を患われて、お墓を守るのが難しくなってしまったそうです。K.K様はご自身でも少し離れた場所にお墓をお持ちで、二か所を守っていくのは正直大変で。それならと一つにまとめて、これからは自分が実家のお墓を守っていこう、と決められたのがきっかけでした。
ただ、その実家のお墓が悩みの種で。以前、知り合いの方がコンクリートを打ってくれていたのですが、厚みが一〜二センチと薄くて、あちこち割れてしまっていたんです。コンクリートは、薄いとどうしても割れます。割れると、その隙間から出てくる草は根がコンクリートの下に隠れてしまうので、普通の土より抜きにくい。よかれと思って打ったコンクリートのせいで、草むしりが前より大変になってしまっていました。
施工前 → 施工後

施工前|割れたコンクリートの隙間から草が生えていた墓所

施工前|草を抜こうにも、土より抜きにくくなっていました
今あるお墓の石は活かしながら、外柵など使えるところはそのまま残して、直しが必要なところだけ手を入れていきました。全部を一からやり直すと、その分お客様の費用の負担も大きくなってしまいますから。上の石塔などは一度取り外して、あとでまっすぐ据え直します。

使えるところは残しつつ、上の石塔を一度取り外していきます
前から気になっていたのが、先祖の石塔の間に生えた大きな木でした。もうこんなに太くなると、切ることも抜くこともできないよ、というくらいの一本で。石を外さないかぎり、どうにもできない状態だったんです。中から木が育ってしまうと、お墓を持ち上げたり傷めたりしてしまいます。ここは絶対に、という思いで、この機会に根っこから取り除きました。先祖代々の大事なお墓ですから、こういう所こそ丁寧に。

石塔の間に生えていた大きな木も、根っこから取り除きました
納骨のスペースも気にされていたので、ご先祖用のカロートを新しくつくりました。六体のお骨をすべて移して、今後は十体以上納められるように。兄弟二軒分を、この一か所で守っていける形です。

先祖用のカロートを新設。お骨6体を移し、今後10体以上納められるように
そのうえで、今度こそ割れないように、十五〜二十センチのしっかりした厚みでコンクリートを打ち直しています。最初に打ってあったものの十倍近い厚みです。ここまで厚ければ割れの心配はほとんどなく、雑草はぐっと抑えられます。灯篭と芝台は今回くっつけて、これまで二〜三センチだけ空いていた、掃除もしづらい隙間をなくしました。細かい所ですが、こういう隙間から草って入ってくるんです。

割れないように、15〜20cmの厚みで墓所内を全面コンクリート打ち
外に出ていた先祖の石塔もきれいに整理して、墓所の外には石が何もない、すっきりした状態に。石塔の置き直しは、五代続く石屋の手でまっすぐ気持ちよく。自社工場があるので、石の加工から設置まで一貫して自分たちの目が届くのも、近藤石材店の強みです。

石塔をまっすぐ据え直していきます

まず墓所内をきれいに仕上げた様子
墓所の中を仕上げたあと、外側の墓地全体にもコンクリートを打って、工事は完了です。

続いて、外側の墓地全体にコンクリートを打つ前の様子
仕上がりを見て、とてもきれいになった、これからは草むしりをしなくていいと思うと気持ちが楽になった、ととても喜んでいただけました。長く気にされていたことだったので、ほっとされたご様子に、私たちも嬉しかったです。
雑草に悩まされていた墓所が、すっきりと明るい場所に生まれ変わりました。お墓の草や、コンクリートの割れ、納骨スペースのことなど、同じようなお悩みがございましたら、お気軽にご相談ください。

改修工事の完成。草むしりの心配のない、すっきりした墓所に
🔨 5代目のひとこと
弟さんがご病気になってしまい、お兄様のほうもご家族が限られている。そういう事情を考えると、兄弟二軒で一つのお墓を守っていくのは、いい形だと思います。ただ、もともとのご先祖様に加えて、これから二軒分のお骨が入っていくとなると、カロートの広さはどうしても限られてくる。お墓は、お骨をきちんと納めることが本来の役目ですから、せっかく直すなら、と今回一番意識したのはそこでした。床は、本音を言えば敷石で仕上げたかったんです。でも、それよりもお客様のお気持ちが第一。厚みと強度のあるコンクリートでしっかり仕上げて、草も、塔婆の後ろに生えていたような木も、もう出てこないお墓にしました。これで末永く使っていただけます。
よくあるご質問
Q. コンクリートを打つと、雑草は本当に生えなくなりますか?
A. 十五〜二十センチのしっかりした厚みで打てば、割れにくく、草はほとんど生えなくなります。逆に数センチの薄いコンクリートは割れやすく、割れ目から出る草は土より抜きにくくなるため、おすすめしていません。
Q. 工事の間、お骨やご先祖の石塔はどうなりますか?
A. お骨は当店が責任をもって丁寧にお預かり・お移しします。今回も六体のお骨を新しいカロートへすべてお移ししました。石塔も一度取り外し、工事後にまっすぐ据え直します。
Q. 二か所のお墓を一つにまとめることはできますか?
A. できます。今回のように、兄弟二軒分のお骨を一か所のカロートにまとめて、これから先も納骨の余裕がある形につくり直せます。墓地の管理者への手続きも含めてご相談ください。
執筆:有限会社近藤石材店 5代目 近藤洋(創業1925年・千葉県八千代市)