「いつかやらなきゃ」を、「ゆっくりで大丈夫です」の一言で。親戚のお墓の墓じまいを決めた事例|八千代市 Y・M様
八千代市にお住まいのお客様から、市原市にある親戚のお墓の墓じまい・改葬をご相談いただいた事例です。「初めてで、何から手をつけたらいいのか」と不安を抱えていらしたお客様に、LINEとお電話で一つずつご説明しながら進めました。守り手のいなくなったお墓が、無事に墓じまいと改葬を終えて、きれいな更地に戻りました。
「いつかやらなきゃ」、と思いながら
「いつかやらなきゃ」。そう思いながら、気づけば何年も経っていた—。お墓のことで、そんなふうに感じている方は少なくありません。
八千代市にお住まいのY・M様も、そのお一人でした。墓じまいを考えはじめて、地元にそういうことを頼める石屋さんはないだろうかと、インターネットで探してくださったそうです。それで近藤石材店を見つけてくださいました。ありがたいことです。
まずはLINEで、そのあとお電話で。お話を伺っていると、ずいぶん気を張っていらっしゃるのが伝わってきました。初めてのことで、何から手をつけたらいいのか分からない。そんな不安が、声からも伝わってきたんです。
だから私たちからお伝えしたのは、一つだけでした。「ゆっくりで、大丈夫ですよ」。あとから「その言葉に安堵しました」「決め手になりました」と言っていただけて、こちらもほっとしました。
身寄りのなくなった、親戚のお墓
Y・M様がお守りすることになったのは、ご自分の家のお墓ではなく、親戚—おじさま、おばさまにあたる方のお墓でした。

施工前。背の高い、立派なお墓でした。
お墓があったのは市原市。Y・M様がお住まいの八千代市からは、車で一時間以上かかります。お参りに行きたくても、なかなか足を運びづらい距離でした。それも、「いつかやらなきゃ」と気にかけながら時間が過ぎていった理由の一つだったのかもしれません。
その家は、跡を継ぐ方がもういらっしゃらなくなってしまって。このままでは誰も手を入れられなくなる。そう考えて、Y・M様が「それなら私が引き取ろう」と決めてくださったんです。
「親戚には、昔お世話になったから」。Y・M様は、そう仰っていました。お世話になった方のお墓を、放っておけない。律儀で、信心深い、優しい方なんだなあと、お話ししていて伝わってきました。
自分の家のお墓ならまだしも、親戚のお墓を引き受けるとなると、迷って当たり前です。それでも動かれた。そのお気持ちを、私たちも大事にしたいと思いました。
墓じまいは、急がなくていい
墓じまいというと、早く済ませないといけないもの、と思っている方が多いです。でも、そんなことはありません。むしろ、急がないほうがいいくらいです。
なぜかというと、墓じまいはお墓を撤去して終わりではなく、中のお骨をどこへ移すか、という改葬の話が一番大事だからです。改葬には市区町村の「改葬許可証」という手続きがいりますし、ご親族のお気持ちの整理もいります。ここを飛ばして焦って進めてしまうと、あとから「やっぱりこうすればよかった」と悔いが残ることがあります。
だから私たちは、順番だけをご案内して、あとはお客様のペースに合わせます。Y・M様も「年を重ねると、つい先延ばしにしてしまって」と仰っていましたが、タイミングが来たときに一歩ずつ進めれば、それでちゃんと間に合います。
LINEと電話で、ひとつずつ
市原市の、車で一時間以上かかる場所のお墓です。何度も足を運んでいただくのは大変ですから、やりとりは主にLINEとお電話でさせていただきました。現場の写真をお送りして、「今はこういう状態です」「次はこうします」と、その都度ご確認いただきながら進めました。
顔を合わせなくても、写真があれば話は通じます。むしろ、いつでも手元で見返せるので、初めての方には安心していただきやすいんです。
まずは、上物から
ここからが、石の解体です。お墓の工事は、上から順に外していきます。まず外すのは、上に載っている石—「上物(うわもの)」です。

上物を外しました。
背が高く、下のほうの石はずっしり重いので、重い石はクレーンではがして運び出します。

お墓の上の石を、クレーンではがして運び出します。
上物を外し終えたら、石を一つずつ運び出して、区画を整えていきます。ここまで来ると、あとひと息です。

石を運び出し、区画を整えていきます。
最後は、基礎のコンクリートをはつる
仕上げに残るのが、地面の下の基礎です。コンクリートの土台を壊す—これを「はつる」と言います—と、中に石やコンクリートの殻(がら)が埋まっているので、それもひとつずつ取り出していきます。見えなくなる部分ですが、ここをきちんと取り切っておくのが、あとあと大事なんです。

基礎のコンクリートを壊して(はつって)、中のガラ(石やコンクリートの殻)を取り出していきます。
きれいに更地に戻して、改葬まで
基礎のガラまで全部運び出したら、区画はきれいな更地に戻ります。お骨は、ご実家に近い松戸の八柱霊園(やはしられいえん)へ。無事に、改葬まで終えることができました。
「無事に終えられて良かった」と、ほっとされたご様子でした。長いあいだ気にかけていらしたお墓のことが、一つ片づいたわけですから。お手伝いできて、私たちも嬉しかったです。
親戚のお墓のことで迷っていらっしゃる方も、まずは今の状態を見せていただくところからで大丈夫です。気軽にお声がけください。
施工前 → 施工後

施工前。長く手の入っていなかった、親戚のお墓です。

施工後。きれいに更地に戻し、改葬まで終えました。
🔨 5代目のひとこと
今回のお客様は、本当に律儀な方でした。信心深くて、「親戚には昔お世話になったから」と。それで、跡継ぎのいなくなった親戚のお墓を、自分が引き取ると決められた。優しい方だなあと思いました。お骨は、ご実家に近い松戸の八柱霊園に、無事に移すことができました。初めてで不安そうにされていたので、とにかく急かさず、ゆっくり進めました。それが良かったと思います。
よくあるご質問
Q. 跡継ぎがいなくなった親戚のお墓でも、自分が墓じまいできますか?
できます。お墓の名義やご親族の同意、お骨の移し先の確認など、進める順番はありますが、そこも一緒に一つずつ確認しながら進めますのでご安心ください。
Q. 墓じまいは急いだほうがいいですか?
急がなくて大丈夫です。改葬の手続きやお気持ちの整理もありますので、ご自分のペースで進めていただくのが一番です。
Q. 遠くのお墓でも相談できますか?
できます。今回も、車で一時間以上かかる市原市のお墓を、LINEやお電話で写真を見ながら進めました。遠方でお参りに行きづらいお墓こそ、お気軽にご相談ください。
Q. 遠くて行きづらいのですが、墓じまいには必ず立ち会いが必要ですか?
いいえ、必ずしも立ち会いは必要ありません。お墓の状態やご事情を教えていただければ、あとはこちらで進めます。ただ、お骨を移す(改葬する)ときには改葬許可証などの書類が必要になりますので、その受け渡しだけは、立ち会いか郵送でお願いすることがあります。今回のY・M様も遠方でしたが、わざわざ現地までお越しいただかずに進めることができました。
Q. 立ち会えないと、どんな作業をしたのか分からず不安です。報告はしてもらえますか?
はい、ご安心ください。作業の様子は、その都度お写真でご報告します。今回のように施工事例のページとしてまとめて、どんな作業をどう進めたのかを、写真付きでお伝えすることもあります。遠くて現場に来られなくても、あとから目で見て確認いただけます。
執筆:有限会社近藤石材店 5代目 近藤洋(創業1925年・千葉県八千代市)