ちいさなお困りごと
大網白里市 Y・H様
60代
「墓誌の下が浮いていた事も気が付きませんでした」—持ち上げていたのは、凍った水でした|印西市 Y・H様
- お客様の声
大網白里市にお住まいのY・H様から、印西市にあるお墓のご相談をいただきました。納骨のご相談をいただいてお墓を開ける支度に伺い、まわりを掃除しているときに、墓誌の下が浮いているのが見つかりました。木の下で一日じゅう日陰になる墓所で、たまった水が冬に凍り、少しずつ墓誌を押し上げていました。墓誌を一度外し、砂ではなく水で溶いたセメントで据え直しています。
墓誌を持ち上げていたのは、凍った水でした。
納骨のご相談をいただいて、お墓を開ける支度に伺った日のことです。まわりを掃除しながら、ふと目をやると、墓誌の下が浮いて少しぐらついている。Y・H様ご自身も、それまで気づいておられませんでした。お住まいは大網白里市、お墓は印西市です。思い立ってすぐ見に行ける距離ではありません。
お母様が生前に、うちで建てられたお墓でした。
外してみると、下にあったのはわずかな砂だけでした。昔は、墓誌をあとから外せるように砂で据えて、まわりの隙間をコーキングで止める。それが当時のやり方です。

墓誌の足元です。石と石の合わせ目にすき間ができて、少し浮いていました。
年数がたつと、そのコーキングが痩せて、水の入る道ができます。砂の台は真ん中がくぼんでいますから、一度入った水は出ていきません。中にたまっていたのは、水と落ち葉でした。

墓誌を一度外します。石に傷がつかないよう、木を当てて動かしました。

外した下。砂の台のくぼみに、水と落ち葉がたまっていました。
このお墓は木の下にあって、一日じゅう日陰になる場所です。たまった水は乾きません。冬になれば凍ります。氷は水より体積が大きいので、下から石を押し上げる。持ち上がるのは一度に数ミリです。ところが、その隙間へ落ち葉やごみが入り込む。氷が解けても、石は元の高さまで戻れません。それを何年も繰り返して、少しずつ浮いてきました。
墓誌は、これから先も戒名を彫り足していく石です。浮いてぐらついたままだと、彫るときに動いてしまいます。まず下をしっかり固めないと、その先に進めません。
ですから、上から押さえても直りません。墓誌を一度外し、中の落ち葉と水を出してから、下から据え直しました。砂ではなく、水で溶いたセメントを流し込んで、隙間が残らない形にしています。二日がかりの作業でした。

砂ではなく、水で溶いたセメントを流し込んで据え直します。

据え直したあと、墓誌に戒名を彫りました。石が動いていては、この作業ができません。

据え直して、彫り上がった墓誌。二日がかりの作業でした。
十年後に差が出るのは、たいてい見えない内側です。
🗣️ いただいたお客様の声(原文のまま)
地元で多く建墓に携わってる近藤石材店に生前、母親がお墓を建立しました。母が亡くなり納骨の時にお墓の周りをきれいに掃除して頂き助かりました。また長年の雨風、地震で墓誌の下が浮いていた事も気が付きませんでした石材店から電話でわかりやすく親切に説明して頂き、修繕もお願いしました。今も昔と変わらない丁寧な仕事をしてくれています。心から感謝しております。
— 大網白里市 Y・H様
🔨 5代目のひとこと
場所が場所でした。木の下で、日が当たらず、水が乾かない。当時のやり方として間違っていたわけではありませんが、この場所には合っていませんでした。うちが建てたお墓ですから、これは言い訳のしようがありません。いい教訓をいただきました。日陰の墓所は、最初から水が抜ける据え方にする。覚えたことは、次の現場に持っていきます。
Y・H様のようなご相談でよくいただくご質問
Q. 墓誌が少し浮いているようです。上から押さえれば元に戻りますか。
A. 戻らないことがほとんどです。浮いてできた隙間には落ち葉や土が入り込んでいて、それが邪魔をします。近藤石材店では、墓誌を一度外して、下をきれいにしてから据え直しています。戒名を彫り足すときにも、下が固まっていないと石が動いてしまいます。戒名を彫りに伺ったときに確かめてみると、動いている墓誌は意外と多いです。
Q. 日当たりの悪い場所にあるお墓です。ほかより傷みやすいのでしょうか。
A. 水が乾きにくい分、石の下に水が残りやすくなります。今回のお墓も木の下で、一日じゅう日陰になる場所でした。日陰の墓所は、最初から水が抜ける据え方にしておくと安心です。
Q. 遠くに住んでいて、なかなかお墓を見に行けません。
A. 大網白里市から印西市のお墓へ、というように離れているご家族は多くいらっしゃいます。近藤石材店で建てたお墓は記録が残っていますので、納骨や法要でお越しになるときに、気になるところまでまとめて見ておきます。
ご相談は無料です。お墓のことで気になるところがありましたら、どうぞお気軽にお声がけください。
執筆:有限会社近藤石材店 5代目 近藤洋(創業1925年・千葉県八千代市佐山1837-1・TEL 047-488-5054)