クレーンの入らない庭で、雪見灯籠をお引っ越しした事例|千葉市花見川区 O様
この工事のポイント
お引っ越し前。木々に囲まれた場所にありました
お引っ越し後。竹垣と自然石に囲まれた場所へ
千葉市花見川区のO様から、新築にあわせて庭を整理するので、長年据えてあった雪見灯籠を同じ敷地内の別の場所へ動かしたいとご相談をいただきました。クレーン車が届かない場所だったため、カートクレーンで部材を一つずつ吊り出し、洗ってから据え直しています。

① クレーン車が届かないので、一つずつ吊り出す
元の置き場所は、クレーン車の届かない奥まった場所でした。カートクレーンで部材を一つひとつ吊り出し、車が届くところまで中継しながら運び出しています。

② 据え直す前に、苔と土汚れを落とす
運び出したあと、高圧洗浄で長年の苔と土汚れを落としました。きれいにしておくと、ボンドや目地材のつきがよくなり、仕上がりの強さが違ってきます。

③ 石材専用ボンドで、動かないように固定する
石灯籠にボンドを使わないのが昔からのやり方ですが、今は地震のことも考えないといけません。専用のボンドと目地材でしっかり固定しています。
| 場所 | 千葉県千葉市花見川区 |
|---|---|
| 時期 | 2026年6月 |
| 工事 | 雪見灯籠のお引っ越し(同じ敷地内) |
| 主な工事 | カートクレーンでの吊り出しと運搬/高圧洗浄/石材専用ボンドと目地材での据え付け/飛び石の据え直し |
| こんな方に | 庭の灯籠や石を動かしたい方/重機が入らない庭で困っている方 |
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ここから先は、工事の中身を順番にお見せします。少し長くなりますが、完成したら見えなくなるところこそ、近藤石材店がいちばん力を入れているところです。
お庭に石灯籠があるお宅って、意外と多いんですよね。
「新築するから場所を変えたい」「でも重くて自分では動かせない」そういうご相談、ちょくちょくいただきます。
千葉市花見川区のO様より、雪見灯籠のお引っ越しをお声がけいただきました。
新しく家を建てるにあたって庭を整理することになり、長年そこに据えてあった雪見灯籠を、同じ敷地内の別の場所へ動かしたいというご相談でした。
灯籠のまわりは木々に囲まれていて、ほかの灯篭は落ちてしまっていたなかで、この雪見灯籠だけはしっかり原形をとどめていたそうです。
「せっかくだから残したい」という気持ち、すごくよくわかります。
まず困ったのが、元の置き場所がクレーン車の届かない屋内側だったこと。
カートクレーンで部材を一つひとつ丁寧に吊り出して、ユニックが届く場所まで中継しながら慎重に運び出しました。重い石を傷つけずに動かすのは、やっぱり道具の使い方と段取りが大事なんです。
運び出した後は高圧洗浄機で長年の苔や土汚れをしっかり落としました。置き直しの前にきれいにしておくことで、ボンドや目地材がしっかりくっついて仕上がりの強度が全然違ってきます。
お引っ越し先も、実は塀に囲まれた狭いスペースでした。「重機が入らないんじゃないか」とご心配されていたんですが、塀の外からクレーンを使えば問題なく作業できるとお伝えして、安心していただけました。
もともとお客様が置いていた白御影の丸型飛び石が4枚あったので、今回の作業に合わせてサービスで据え直しも。ずれていた箇所にはモルタルを充填して、灯籠を迎える足元をきれいに整えました。
置き直しには石材専用のボンドと目地材を使っています。石灯籠にボンドを使わないのが昔からのやり方ではあるんですが、今は地震のことも考えないといけない時代。しっかり固定するのが近藤石材店の普段の仕事のやり方です。
竹垣と自然石に囲まれた新しい場所に、雪見灯籠がすっきりと収まりました。後から砂利も入れていただいたようで、ますます雰囲気よく仕上がったとのこと。ご家族のみなさまが完成した雪見灯篭を見てこんなに大きい灯籠だと、元の場所だと気つかなかった」と驚いていただけて、私たちもとても嬉しかったです。
庭の灯籠の移動や置き直しについて、気になることがあればお気軽にお声がけください。

雪見灯籠 お引っ越し前の状態
木々に囲まれた元の場所。灯籠はしっかり原形をとどめていました。

カートクレーンで運び出し作業中
クレーン車が入れない場所だったため、カートクレーンで一つひとつ丁寧に吊り出しました。

高圧洗浄で苔・土汚れを洗浄中
高圧洗浄機で長年の苔や土汚れをしっかり落としました。きれいにしておくことで、接着の強度が全然違ってきます。

雪見灯籠 石材専用ボンドで据え付け
地震への備えとして、接合部に石材専用ボンドをしっかり充填し、目地材で丁寧に仕上げました。

雪見灯籠のお引っ越し完了
竹垣と自然石に囲まれた新しい場所に、すっきりと収まりました。
施工前 → 施工後
施工前。木に囲まれた元の場所にありました。
施工後。新しい場所にすっきり収まりました。
🔨 5代目のひとこと
灯籠は、動かすことより「どう運び出すか」のほうが難しいんです。今回は元の場所にクレーン車が届かなくて、カートクレーンで部材を一つずつ吊り出して、ユニックの届くところまで中継しました。石灯籠にボンドを使わないのが昔からのやり方なんですが、今は地震のことを考えないといけない時代なので、うちはしっかり固定します。あと、据える前に洗う。汚れが残ったままだと、ボンドも目地材も効きが違ってくるんです。据え終わったあとにご家族みなさんに「こんなに大きかったんだ」と驚いていただきました。ずっと木の中にあったので、風格のある灯籠だということを、あらためて見ていただけたんだと思います。喜んでいただけて、本当によかったです。
O様にいただいた疑問・ご質問
Q. 庭の石灯籠だけを、同じ敷地の中で動かしてもらうことはできますか?
A. できます。花見川区のO様も、新築に合わせて雪見灯籠を庭の別の場所へお引っ越ししました。クレーン車が届かない場所でも、カートクレーンで部材を一つずつ吊り出して、ユニックの届くところまで中継すれば運び出せます。石屋の仕事は、道具の使い方と段取りで決まります。まずは灯籠と、通り道が写る写真を送ってください。
Q. 灯籠は置き直すときに、掃除もしてもらえますか?
A. はい。近藤石材店では運び出したあと、高圧洗浄機で長年の苔や土汚れを落としてから据え直しています。汚れが残ったままだとボンドや目地材の付きが悪くなるので、実は仕上がりの強さにも関わる工程なんです。綺麗にしてから次の場所へ——お墓のリフォームとまったく同じ考え方です。
Q. 昔からの石灯籠は接着しないと聞きました。ボンドで固定して大丈夫ですか?
A. たしかに、石灯籠にボンドを使わないのが昔からのやり方です。ただ今は地震のことも考えないといけない時代なので、近藤石材店では石材専用のボンドと目地材でしっかり固定しています。見た目を損なわずに倒れにくくしておくほうが、安心して長くお庭に置いていただけます。
お墓のことで気になっていることがあれば、まずは写真だけでも大丈夫です。今のお墓を見て、10年後もラクにお参りできる直し方を一緒に考えます。
執筆:有限会社近藤石材店 5代目 近藤洋(創業1925年・千葉県八千代市佐山1837-1・TEL 047-488-5054)